にゃむこのメモ帳

読了本の感想を中心に、その他もろもろ。たまには猫のミルクさんも登場するよ。

2015年06月


いつもの姫川シリーズとは趣を変えて、玲子の単独捜査、儚い恋心に焦点が当たる。

(例の、玲子のトラウマがブレーキになるんじゃないか?)と牧田へ緩やかに恋心を傾けていく玲子を
心配したが、読み進めていくと違和感はなかった。
季節も苦手な夏ではなく、冬だったせいもあるかもしれない。

事件そのものに驚きはなかったけど、仁義ある極道牧田、最後にお偉いさんに牙を剥いた今泉や
和田ら、オジサンたちがカッコよかった。

玲子も所轄に飛ばされてしまったが、また姫川班再結成を期待したい。

このシリーズはホントにハズレがなくて楽しめる。



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実は、池井戸潤作品は初読み。
有名作品は数えきれないほどあるし、半沢直樹とかアレだけ話題になってたのに(苦笑)

一見さんお断りの寿司屋「皆藤」で開かれる、とある懇親会。
メンバーは元プロ野球選手、弁護士、俳優、作家。

そこにゲストとして招かれた落語家が、偶然再会した初恋の幼馴染を探したいとメンバーに打ち明け、
店主を交えてヒントを基に侃々諤々推理をしあう。

短編ならではの起承転結、スピード感、しかも落語家だけに「さげ(※)」がストーンと効いていて、実に
小気味良くてあっぱれ。

(※)落語で最後のせりふ。オチ。



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『その女アレックス』の著者、仏作家ピエール・ルメートルの邦訳2作目。

『――アレックス』が肉体的なダメージが大きいとするならば、ソフィーが主人公の本作は精神的な
ダメージが大きく、しかもジワジワと押し寄せるイヤラシさを伴う。
特に二章目などは、彼女の体験を自分の身に置き換えたらゾッとする。

本作は四章建て。
一章はソフィーの逃避行に夢中になり、精神的にジワる二章を挟んで、お互いに視点が変わる三章、
四章へと続く。
土俵際まで追い詰められたソフィーが真相に気づき、パパの協力を得て形勢逆転するところが見もの。
しかもパパが鮮やかなファインプレー。

『――アレックス』よりもこちらの方が好み。
しかしアレックスもソフィーも、肉体的・精神的にタフな女性だと感心する。
フランス女性はみんな、こんななのかしら?(笑)

ところで、傑作に免じて邦題のいただけなさ(苦笑)には目をつぶろう。



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6月30日にAmazonの電子書籍リーダー『Kindle Paperwhite』がさらに進化して新登場らしいです。
 

私は2013年末からおよそ一年半ほどKindleを利用していますが、薄くて軽い電子書籍はいいですね。
自宅での読書は従来どおり紙媒体メインですが、移動中のスキマ時間や旅行などの時は積極的に
電子書籍を利用しています。

利用していてバッテリーは意外と保つし、長時間読んでいても眩しすぎず暗すぎず、眼が疲れません。
快適に読書できています。

従来品で不満はないのですが、ディスプレイが今までの2倍のピクセル数、300ppiの高解像度になり、
今まで以上の美しさを実現したようです。
さらにストレスなく読書できそうで、どれだけ美しくなるか気になりますね。

書籍の保存数(の上限)とかも気になりませんし、活字ばかりではなくコミックも読めるので、Kindleは
かなりのスグレモノだと思いますね。


現在、プライム会員は4,000円OFF、そうでない人はプライム会員登録&端末購入で4,000円分の
Amazonギフト券をプレゼント中らしいです。
私は前者なので、4,000円OFF適用ですね(笑)
プライム会員の人もそうでない人も、Kindle保持者もそうでない人も、この機会にチェックしてみては
いかがでしょう。




・・・しかしこれ、「父の日」に合わせて(プレゼント用に間に合うタイミングで)発売すれば結構売れた
と思う(笑)



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今巻の取り扱い案件は、「近大マグロ」に注目する日本の漁業システムと集団的自衛権。

日本の漁業システムはノルウェー等の管理型に比べて漁獲高の取り決めが大雑把であり、早い者勝ち
で乱獲するため、原資(稚魚・幼魚)が減ってしまうということ

集団的自衛権の定義から、それを「持っている」ことと「行使すること」は違うこと

・・・等を解りやすく解説している。

本作品は、今や「島耕作と学ぶ○○」のような、<時事問題解説マンガ>
と位置付け、割り切って読んでいる。


中盤にはフィリピン・ハツシバ時代の同僚・樫村の息子が登場し、後半には福岡県で部長時代を
過ごした時の上司・今野輝常が現れ、懐かしさが漂う。

今の時事問題解説よりも、昔のように様々な人間ドラマを展開して欲しいな。



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