にゃむこのメモ帳

読了本の感想を中心に、その他もろもろ。たまには猫のミルクさんも登場するよ。

2015年07月


携帯ホラー小説文庫化第4弾は3編収録。

『トイレ』・・・雑居ビルのトイレに駆け込んだ女子大生が個室に監禁されてしまう。
閉じ込めの恐怖感を煽った割に、案外あっさりと脱出できて多少肩透かし。

『間違い電話』・・・男子高校生が間違い電話をかけてきた女の子と会話を重ねるうちに、相手の殺人計画を知ってしまう。
物語後半の後半、(あれ?あれれれ?おいおい)となる。

『イタズラ』・・・バイト仲間の一人が毎日イタズラに遭う。
犯人に意外性があり、ホラーよりも切なさとか悲哀といったものを感じた。


シリーズ4作目ともなると、サクサク読めるが、ジワジワくるという安定の展開に安心感を覚える。



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医療を題材にした6篇の短編集。

「死者の網膜犯人像」・・・<絶命直前の死者の眼=網膜には犯人が映っている>という着眼点に古き時代を感じる。

「皿倉学説」・・・結末をはっきり書いておらず「その後」を読者に任せることで逆にミステリアス度が増している。

「誤差」・・・途中から結論は見えたが、それでも楽しめた。

「草」・・・真相が分かると「おぉ」と唸ってしまうほど、ストーリーに意外性あり。

「繁昌するメス」・・・主人公の焦燥感が手に取るようで、短編ならではの切れ味。一番好きかな。

「偽狂人の犯罪」・・・完全犯罪が99%成功していたのに、あぁ哀しき男の性。猥本を声色朗読されたら、そりゃもぅ別の意味で狂うわ。

どれも清張らしく、重厚な仕上がりで、短編といえども読み応えはあります。



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携帯ホラー小説文庫化第3弾は2編収録。

『ゴミ捨て場』・・・隣人のおばさんに命を狙われていた女子大生が恋人、友人とともにその理由を探り始める。
事件発生→謎解き→解決→どんでん返し、という王道の展開で満足度が高い。

『「   」』・・・ある日突然、他人の言葉が「  」としか聞こえなくなった女子高生が、それを理解できない周囲の人から孤立していく。
どうしてそうなったか、の部分をもう少し掘り下げて欲しかった。
ホラー感はない。

両編とも、事件の真相は別にあるものの、最後はこういう結論付けが一般的だろうな、という締め方。



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今朝のミルクさん。

暑いらしく、ひんやりソファで全身クールダウン?


携帯ホラー小説文庫化第二弾は2編収録。

『ずっと101号室』・・・女子大生がストーカー被害を受け続ける。
ストーカー行為を続ける正体が誰なのか知りたかったが、まさか禁断の夢オチで残念。

『アナタライフ』・・・ユーザーを「神」とする携帯サイトに、仲間と共に入会した「僕」が次第に洗脳されていく。
サイトからのメールで次第に洗脳して最後は自殺まで誘う、要は自殺幇助みたいなものだけど、こちらはまさかのハッピー(?)エンド。
サイトからのメールに妙な説得力があり、それが不気味なコワサを誘う。



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