先月は、なんと言っても「無痛」の読み応えがありました。
続編があるので、今月はそちらも読んでみようと思います。

コミックスは「ラーメン大好き小泉さん」、「忘却のサチコ」と<飯テロ漫画>全盛。
存分に胃袋を刺激されますね。

今月はちょっと忙しいけど、できるだけ読めるといいなぁ。

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2015年10月の読書メーター
読んだ本の数:14冊
読んだページ数:3322ページ
ナイス数:522ナイス

新ナニワ金融道リターンズ 2巻 (SPA! コミックス)新ナニワ金融道リターンズ 2巻 (SPA! コミックス)感想
杉村家問題解決編。都沢が「客は信用できないから借用証書や担保が必要だし、息のあるうちに搾れるだけ搾り取る」とクールでドライな金融屋に徹するのに対して、灰原は一見すると見合わない案件でも次(の新規顧客獲得)に繋がるような「トータルで有益な付き合いができればいい」と、コンサルティングを含めた金融屋でいるというスタンス。都沢に窮地に追い詰められた灰原だが、それを乗り越えてまた一つ成長したなぁ。
読了日:10月29日 著者:青木雄二プロダクション
監獄学園(18) (ヤンマガKCスペシャル)監獄学園(18) (ヤンマガKCスペシャル)感想
花ちゃんとキヨシのウロボロス回。千代ちゃんとガクトが現れて絶体絶命も、見事な連携プレイで危機回避。キヨシがポエマーになるほどに、花ちゃん大洪水。そして最後に敗者に向けた勝者のキス(?) 花ちゃんにはキヨシをしっかりフォローしてやって欲しいw
読了日:10月26日 著者:平本アキラ
忘却のサチコ 3 (ビッグコミックス)忘却のサチコ 3 (ビッグコミックス)感想
俊吾さん忘却のため(?)の食べ歩きもより広範囲に。北斗星での食堂車、京都のすき焼き、揚げパン、握り鮨、特別牛乳、広島の焼きガキ、そして飛騨高山の朴葉味噌焼き定食に飛騨牛バーガー。出てくるメニューがいちいち飾ったものではなく、庶民的、一般的な食事なのがいい。お金をかけなくても美味しいものはある。飛騨牛バーガーにかぶりつきたい。北は北海道まで足を伸ばしたサチコ、次巻は南の沖縄で食べる(予定)。サチコがさり気なくナイスバディなのに、不必要にエロ路線に走らないのも作品にブレがなくていいね。
読了日:10月25日 著者:阿部潤
忘却のサチコ 2 (ビッグコミックス)忘却のサチコ 2 (ビッグコミックス)感想
サチコの、しゃべった後に(キリッ)とか(キッパリ)とかいちいちつけたくなる口調や表情が、堅苦しさを感じさせるよりもむしろ微笑ましい感じがして憎めない。出走馬「サチコノユメ」(最低人気)に騎手が「しゅんご」だったら、そりゃ財布ごとぶっ込みたくなるよね。一見いかつく愛想ナシの串カツ屋の店主が実は人情にアツいオヤジでホロリ。いつか時間の許す限り「おうどんタクシー」でうどん屋さん巡りしたい。
読了日:10月24日 著者:阿部潤
忘却のサチコ 1 (ビッグコミックス)忘却のサチコ 1 (ビッグコミックス)感想
披露宴のお色直し中に新郎に逃げられた、文芸誌編集者・佐々木幸子(29)。□いモノを○くはできない性格に天然が加味されたサチコ。新郎・俊吾さんを忘れられない彼女が式の翌日にふと入店した下町の食堂でサバの味噌煮を食す。ごはん、サバ。サバ、ごはん。ごはんごはん味噌汁、たまにおしんこ、またごはん。何このスーパーコンボ。読者の胃袋を刺激する、かなりの飯テロ漫画だった。美味しいものを食べているときにはそれに没頭して俊吾さんを忘れられる。「忘却のグルメ」をサチコとともに堪能しよう。
読了日:10月24日 著者:阿部潤
無痛 (幻冬舎文庫)無痛 (幻冬舎文庫)感想
裏表紙のあらすじを読んで読書意欲を刺激されたものの、実は600超ページ数に尻込みして長らく積読しており、ドラマ化を機に読み始めてみたら、分厚さを感じさせない内容だった。刑法39条の是非を問う作品を過去にいくつか読んだことがあるが、その中でも出色の作品。同条を加害者と被害者、きちんと両面から捉えていた。後半にある、人工呼吸器なしでの「手術」のシーンでは、現役医師ならではのリアルさをもって読者に迫ってくる。何もない掌に「14個のサイコロステーキ」が載っているのが脳内映像で見えた。
読了日:10月24日 著者:久坂部羊
ラーメン大好き小泉さん 3 (バンブーコミックス)ラーメン大好き小泉さん 3 (バンブーコミックス)感想
本巻最大の見所は、なんといっても風邪から回復した小泉さんが二週間ぶりにラーメンを食す場面。実にぶち抜き5ページでその感動シーンを読者にも味わわせてくれた。小泉さんの恍惚とした表情たるや、いとをかし。
読了日:10月14日 著者:鳴見なる
ラーメン大好き小泉さん 2 (バンブーコミックス)ラーメン大好き小泉さん 2 (バンブーコミックス)感想
ラーメン女子高生・小泉さんは朝ラーしたりコンビニ麺をカスタマイズしたり思い立ったら名古屋までラ食遠征したり、ラヲタ道を邁進中。台湾ラーメン食べたい。カバーを外した本体表紙のご当地ラーメン解説ページもタメになる。
読了日:10月12日 著者:鳴見なる
ラーメン大好き小泉さん 1 (バンブーコミックス)ラーメン大好き小泉さん 1 (バンブーコミックス)感想
モデルとなっているお店には一度も実食に行ったことないが、ラーメン好きには堪らない内容。人類にはツンだが、麺類にはデレる小泉さんが恍惚とした表情で麺を啜る姿もいい。薀蓄もしっかり解説してくれて。パイナップル海老塩ラーメンは食べてみたい。
読了日:10月12日 著者:鳴見なる
感染遊戯 (光文社文庫)感染遊戯 (光文社文庫)感想
姫川シリーズのスピンオフ。主役はガンテツ、活字の中でも武田鉄矢が演じる脳内。一見短編集に見えるが、何処にも「短編集」とは謳ってないんだよね。前の三篇を読み終えた時に(終わり方が尻切れトンボだと)微妙に残った違和感は、四篇目に収斂されていったので、それぞれを章立てで捉えるとガンテツをメインに据えた一つの長編となり、尻の座りが落ち着いた。背景・素地から殺人に至る手立てがリアルにありそうで、現代のネット社会に警鐘を鳴らすものだ。ズルいやり方。ガンテツと玲子は互いを認め合ってるな。可愛さ余って何とやら、だ。
読了日:10月10日 著者:誉田哲也
溺れる花火 2 (ビッグコミックス)溺れる花火 2 (ビッグコミックス)感想
彼女・小秋、小秋の従姉妹・夏澄、バイト先の同僚・ナナ、コンパで知り合った佐保。自分自身への都合のいいエクスキューズを用意しては彼女達と身体を重ねる泳太には、いっそ取り返しのつかなくなる深みまで溺れて欲しかった。しかしどいつもこいつも、病弱でか弱いと思われた小秋でさえ泳太を利用していて、いやぁ、女って怖ぇ。ところで、作中場面にある泳太とナナ(とその彼氏)みたいな修羅場をもぅ20年ほど前に自ら体験した身としては、あの時彼女の旦那に殴られて腫れ上がった左頬の痛みが甦りました(何このカミングアウトww
読了日:10月6日 著者:峰浪りょう
溺れる花火 1 (ビッグコミックス)溺れる花火 1 (ビッグコミックス)感想
大学生・泳太の病弱な彼女・小秋は長期入院中で二人が付き合って以降、肉体関係は無し。ある日、病室に居合わせた従姉妹・夏澄は小秋とそっくり。夏澄は揺れる泳太の気持ちを読んだかのように、自分を「小秋」と呼ばせて肉体関係を結ぶ。初めて「生身の女」に触れた泳太。気持ちは彼女にありつつ、身体は一気に夏澄へと傾く泳太はどこまで溺れていくんだろう。年上女性に筆おろししてもらったDT大学生のはまりがちな悪循環か。登場人物若めの昼ドラを観ているようで。
読了日:10月5日 著者:峰浪りょう
健康で文化的な最低限度の生活 1 (ビッグコミックス)健康で文化的な最低限度の生活 1 (ビッグコミックス)感想
タイトルが日本国憲法第25条1項というインパクトに惹かれて手に取った。新卒公務員・義経えみるは福祉事務所に配属され、生活保護者に対するケースワーカーとしての奮闘を描く。題材が決して軽くはないだけに心して読む。生活保護受給に関する基礎知識を踏まえながら、受給者それぞれの生活を垣間見る。なかなか考えさせられる社会派マンガ。
読了日:10月4日 著者:柏木ハルコ
龍神の雨 (新潮文庫)龍神の雨 (新潮文庫)感想
似て非なる境遇の兄弟と兄妹。それぞれが誤解を抱えたまま、ぎこちなくて歪な二組の物語はやがて一つに収斂されていく。犯人の末期の言葉が蓮の心に突き刺さった場面では、代わりにトドメを刺してやりたかった。実生活にて本書の読み始めは雨天で、終盤には暴風雨が吹き荒れた。まさに龍神が暴れているようだった。解説を読んでさらに深みのあるお話になった。
読了日:10月4日 著者:道尾秀介

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