にゃむこのメモ帳

読了本の感想を中心に、その他もろもろ。たまには猫のミルクさんも登場するよ。

カテゴリ: > 作家さ行


シリーズ4作目。
やっと「とんかつ」の復活(笑)を含む全11篇。
全体的に「3」よりは楽しめた。

11篇中、出色の出来は『恋愛小説はお好き?』。
主人公が最後に取った行動に思わず「そっちじゃない!」と叫んだ(心の中で)。

また、『聖職』のオチには「『××です』、じゃねぇ!」とツッコんだ(心の中で)。

何だかんだ言ってソブケン節はキライじゃないので「―5」の上梓を、なんとな~く待つ次第です。

それにしても、カバー折り返しの「著者近影」がとてつもなく哀愁漂う感じ。



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「六とん2」に続いて、「とんかつ」はカンケーないシリーズ3作目は、ノン・シリーズを2/3に増量した全11編。

シリーズ1作目を読んだ時に感じたバカミスの強烈さは「2」で弱まり、今作でも更にダウンしてしまった。
謎の萌え系の表紙が、本作の迷走ぶりを如実に表していると感じた。
内容的にちょっと物足りなかったので、シリーズ4作目にはもっと突き抜けてもらいたい。

お馴染みの、トリックを一枚絵で落とすパターンも3編しかなく、だからこそ『瞳の中の殺人者』が秀逸でお気に入り。



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覚醒剤密輸阻止のため、’92〜’93年にかけて、FBIの囮捜査官がヤクザの下っ端と接触して、東京に
拠点を置き1,400人(当時)の組員を抱える暴力団・極東会の吉村光男組長を、ハワイに誘き出して逮捕
するまでの経緯をさらっと描いた実話。

作戦が功を奏し、吉村は最高警備レベルの連邦刑務所での服役判決(10年超)を受けた。
これ以降、日本のヤクザによる米国での麻薬密輸・販売は激減したという。

盗撮カメラや盗聴マイクを仕込んだホテルの部屋で取引の話をさせてる最中に武装したFBI捜査官が
踏み込むなど、どこか映画を観ているような感覚。

なお、この逮捕劇以降を吉村側から見た書籍に
連邦刑務所(プリズン)から生還した男―FBI囮捜査と日本ヤクザ』
もあるようなので、機会があればそちらも合わせて読んでみたい。




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倒叙形式で進む完全犯罪の計画が、最後に図示される<動かぬ証拠>で崩壊するというミステリ短編集。

いずれも「六とん」ほどパンチが効いてないのが惜しい。

ミステリというより、オチのイラストで答え合わせするクイズに近いような感覚。

一目瞭然のものもあれば、ちょっと本文を振り返って「おぉ、これが伏線だった」と頷くものもあり。

楽しめたけど、蘇部作品ならもっとバカミス度を高めて欲しかったなw
(読了日;20141218)



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桜木紫乃作品は初読みです。

読む前に想像していた内容と違って、その戸惑いを引きずったまま何とか読み進めましたので、読了まで少し時間がかかってしまいました。

地の説明文がやたらと多くてくどいと感じ、スッと物語に入り込めなかったのも遅読の一因かもしれません。

内容は、17年前の子どもの失踪と現代の殺人事件、戦後の樺太から引き揚げてきたある女の数奇な一生、それぞれが複雑に絡み合って進む物語になっており、ミステリというより大河ドラマでしたね。

副題になっているくらいだから、捜査一課の女性刑事が事件解決に向けて誌面狭しと躍動する、「姫川玲子」的活劇を想像していたので、読後感はスッキリせずイマイチでした。



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