にゃむこのメモ帳

読了本の感想を中心に、その他もろもろ。たまには猫のミルクさんも登場するよ。

タグ:島耕作


今巻の取り扱い案件は、「近大マグロ」に注目する日本の漁業システムと集団的自衛権。

日本の漁業システムはノルウェー等の管理型に比べて漁獲高の取り決めが大雑把であり、早い者勝ち
で乱獲するため、原資(稚魚・幼魚)が減ってしまうということ

集団的自衛権の定義から、それを「持っている」ことと「行使すること」は違うこと

・・・等を解りやすく解説している。

本作品は、今や「島耕作と学ぶ○○」のような、<時事問題解説マンガ>
と位置付け、割り切って読んでいる。


中盤にはフィリピン・ハツシバ時代の同僚・樫村の息子が登場し、後半には福岡県で部長時代を
過ごした時の上司・今野輝常が現れ、懐かしさが漂う。

今の時事問題解説よりも、昔のように様々な人間ドラマを展開して欲しいな。



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農業の分野に注力する島会長がオランダへ視察に赴きます。

国土面積が日本の約1/9にも拘らず、オランダは米国に次ぐ世界第2位の農産物輸出額を誇るとのことです。
その実態は「アグリバイオインダストリー」と言われる植物工場で、温度・湿度・養分などがコンピューター制御で調整され、農業従事者は一日の仕事のうち半分はパソコンの前に座っているスタイル。

朝から晩まで腰を屈める重労働のイメージが強い日本の「農家」と比べると、おそろしく合理的で近代的ですが、日本への導入は設備投資はじめかなりの負担を強いられるはずで、国からの補助があっても相当難しいのではないかと思います。



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遂に会長職まで昇り詰めた島耕作は、社業を3割にして今後は財界
活動へと主戦場をシフトすることに。

団体として経済連(=実際の経団連に相当)に所属する一方、個人と
しては経済交友会にも入会して農業の分野に着目します。

一般には解りにくい経済連の仕組み、衰退気味の日本の農業問題、
TPP関連から´20年東京五輪開催までに我が国がクリアすべき問題点
までが解り易く描かれていて、日本の「今」をリアルタイムに知るにはい
い教材にもなりますね。

農業の産業化(北欧の農業システム導入)など、目からウロコの話題も
多かったです。

そして、シリーズお約束の派閥争いも、社内の出世争いから経済連の
会長職を巡るものにスケールアップしました(苦笑)


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巻末で係長から課長に昇進して、本編は完結です。
それと同時に、『ヤング―』『ヤング― 主任編』『係長―』という流れで、
シリーズの原点『課長―』への補完が完了しました。

VHSとベータのシェア争い、ラジカセへの注力、ディズニーランド開園等、
懐かしい話題が取り上げられています。

接待や経費の使い方で狡く立ち回ったり、自分の役得になるような狭量の
行動を平然としたりする問題上司や社員に対する島耕作の立居振舞は、
理想的と言えますね。
実際にそうできるかどうかは、また別の問題ですが…。

また、「家庭と仕事の両立、どちらを優先させるべきか」。
スーパーサラリーマン・シマコーサクでさえも悩みの種
いうことは、全社会人に共通する永遠のテーマなのでしょうね、きっと(苦笑)
私は、家庭を優先しますがw


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no titleおっと、遂にシマコーサクも年貢の納め時ですなw

お相手はやはり、あの女(ひと)だろうなぁ。
まさかあちらではないよな。

読むのが楽しみなり♪


秋の夜長、島耕作シリーズ全部読み返してみようか。



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