にゃむこのメモ帳

読了本の感想を中心に、その他もろもろ。たまには猫のミルクさんも登場するよ。

タグ:蘇部健一


シリーズ4作目。
やっと「とんかつ」の復活(笑)を含む全11篇。
全体的に「3」よりは楽しめた。

11篇中、出色の出来は『恋愛小説はお好き?』。
主人公が最後に取った行動に思わず「そっちじゃない!」と叫んだ(心の中で)。

また、『聖職』のオチには「『××です』、じゃねぇ!」とツッコんだ(心の中で)。

何だかんだ言ってソブケン節はキライじゃないので「―5」の上梓を、なんとな~く待つ次第です。

それにしても、カバー折り返しの「著者近影」がとてつもなく哀愁漂う感じ。



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「六とん2」に続いて、「とんかつ」はカンケーないシリーズ3作目は、ノン・シリーズを2/3に増量した全11編。

シリーズ1作目を読んだ時に感じたバカミスの強烈さは「2」で弱まり、今作でも更にダウンしてしまった。
謎の萌え系の表紙が、本作の迷走ぶりを如実に表していると感じた。
内容的にちょっと物足りなかったので、シリーズ4作目にはもっと突き抜けてもらいたい。

お馴染みの、トリックを一枚絵で落とすパターンも3編しかなく、だからこそ『瞳の中の殺人者』が秀逸でお気に入り。



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倒叙形式で進む完全犯罪の計画が、最後に図示される<動かぬ証拠>で崩壊するというミステリ短編集。

いずれも「六とん」ほどパンチが効いてないのが惜しい。

ミステリというより、オチのイラストで答え合わせするクイズに近いような感覚。

一目瞭然のものもあれば、ちょっと本文を振り返って「おぉ、これが伏線だった」と頷くものもあり。

楽しめたけど、蘇部作品ならもっとバカミス度を高めて欲しかったなw
(読了日;20141218)



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六とん2 (講談社文庫)
蘇部 健一
講談社
2008-08-12


タイトルこそ「2」となっていますが、前作「六枚のとんかつ」は関係ありませんw 

アホバカ度(褒め言葉)は前作よりもダウンしたようですが、その分色んな作風が楽しめた12編の短編です。

個人的には保険調査員・小野田と推理作家・古藤の(前作のような)くだらない掛け合いが見たかったです。

「きみがくれたメロディ」でホロッとさせられ、「届かぬ想い・純愛ヴァージョン」のオチで笑わせてもらいました。

とにかく肩肘張らずに軽~く読めるので、箸休めや細切れ時間での読書に最適かと思われます。



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六枚のとんかつ (講談社文庫)
蘇部 健一
講談社
2002-01-16


予備知識なしに、完全にタイトル買い。
裏表紙の解説に堂々と「アホバカミステリー」と明記しちゃうなんてカッコよすぎるよw

保険調査員の小野田が、遭遇する難事件(?)の数々を解決に導く……といえば、かの<MASTERキートン>が思い出されるが、小野田の名解答ならぬ迷解答・珍解答にはキートンも真っ青だよww

全体的に「上質の下品さ」が漂っております(もちろん褒め言葉)。
15編の事件を調査するにあたり、下ネタに終始する回もあるけれど、なかなかどうして意外とトリックはしっかりしている(気もする)。

ともあれ、ミステリーを肩肘張らずにゆる~く読めるとはオ・ト・ク♪

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※参考※ 内容(「BOOK」データベースより)
『メフィスト賞』第三回受賞作。

大笑いか激怒かっ!?
決して読む者の妥協を許さぬ超絶アホバカ・ミステリの決定版、遂に登場!流麗にしてクレバー。

この“難問”を自力で解いた時には感動すらおぼえる表題作。
思わず“ナルホド”とヒザを打つ『音の気がかり』。
“ウゲッ”と絶句する『しおかぜ17号四十九分の壁』他、全15編+αを完全収録。

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