『八日目の蝉』を読んで以来、二作目の角田作品。
共通項は『八日目の―』の希和子と本作の梨花、それぞれが抱く<焦燥感>とそれから逃れたいと
願う<刹那的な生き方>のクローズアップ。
自分の存在価値を確かめたい焦燥感を抱いた梨花の、最初はわずか5万円から最後は「かたまり」
になった「お金」を自分が動かせると錯覚するほど歯止めの効かなくなった万能感を抱くまでの心情
や行動が、冷や冷やさせる。
ラストはこれまた『八日目の―』と同様、読者に主人公の「その後」を想像させる灰色決着。
読んだ人の数だけ、梨花の「その後」の生き様がある。
そろそろ、映画のDVDがTSUTAYAの店頭に並んでいるみたいなので、借りてこよう。
劇場で観たかったんだけど、行く機会がなかったんだよね。
宮沢りえがどんな梨花を演じてるのか気になるなぁ。
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