サクリファイス (新潮文庫)
近藤 史恵
新潮社
2010-01-28


「Story Seller 1~3」でシリーズ外伝を読んでからの本編。
長編に限れば、近藤作品初読み、ということになる。

ロードレースに関する予備知識や専門知識が無くてもスッと物語に入り込めるし、実際にレースの現場にいるかのような疾走感を物凄く感じた。

石尾の人となりや勝負師としての心構えを外伝で「予習」していたので、特に<惨劇>の章は衝撃的だった。

単なるスポ根ものに終始するのではなく後半はミステリー仕立てになっていて<一冊で二度美味しい>作品。

このシリーズを追っかけてみよう。

*:--☆--:*:--☆--:*:--☆--:*:--☆--:*:--☆--:*:--☆--:


書評・レビュー ブログランキングへ
今日もワンクリック、アリ\(*^▽^*)/ガトゥ

*:--☆--:*:--☆--:*:--☆--:*:--☆--:*:--☆--:*:--☆--:

※参考※ 内容(「BOOK」データベースより)
ぼくに与えられた使命、それは勝利のためにエースに尽くすこと―。

陸上選手から自転車競技に転じた白石誓は、プロのロードレースチームに所属し、各地を転戦していた。
そしてヨーロッパ遠征中、悲劇に遭遇する。

アシストとしてのプライド、ライバルたちとの駆け引き。
かつての恋人との再会、胸に刻印された死。

青春小説とサスペンスが奇跡的な融合を遂げた!

大藪春彦賞受賞作。