百舌シリーズ第五弾。
円熟味を増した大杉と美希が警察の暗部に切り込みます。
これまでのシリーズ四作品よりも事件のスケールは縮小された感が強く、また大杉も美希もそれなりに歳を重ねて現場を離れて久しいせいか、尾行に気付かれたり逆に尾行されたり、とブランクを感じさせるシーンが描かれています。
シリーズ一作目から出ずっぱりなのは、大杉と美希しかいないんだし、もはや「百舌シリーズ」に括らなくてもいいのではないでしょうか。
すでに亡くなった倉木と百舌の存在感が強烈すぎて、「百舌シリーズ」とすると、どうしてもバイアスが掛かってしまうので、本作の内容自体は面白いのに素直に楽しめない気がします。
また、犯人との死闘で主人公が九死に一生を得るものの、事件の真相が有耶無耶にされてしまうのも、このシリーズの予定調和なところでしょうか。
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